Prologue 上手く咲けなかった

はじめまして。私の名前はさやかです。
不登校、引きこもりの経験を経て、現在は社会復帰し仕事に就いています。

父親が怒鳴り、物に当たり散らす精神的虐待と面前DVの家庭環境のもとで育ち、小学校六年生から中学二年生までいじめ…という言葉で片付けて良いものか分からない、使いっ走りと金づるにされる日々。

そんな生活を続けていたら、ストレスの蓄積により高校一年生の三学期から不登校になってしまいました。

高校二年生は親に怒られながら単位を落とさないように無理やり登校し、高校三年生からは通信高校へ転入。
その後は専門学校へ行ったはいいものの、そう簡単に回復するはずもなく、すぐに中退。

そして私の引きこもり生活が始まりました。

お昼過ぎにやっと起床。
カーテンの隙間から覗く少しの日光も不愉快で、カーテンの端を養生テープで窓枠に固定し、電気スタンドの薄暗い灯りの中、パジャマの格好のままパソコンで実況動画を漁りながら一日を過ごす日々。

余談ですけど、実況動画ってラジオ感覚で聴くのも心地良いですし、誰かとわいわい一緒に喋ってる気分にもなれて今でも凄く幸せなひとときです。
動画一本が長いからあっという間に時間が経つんですよね。

こうやって書いていると自堕落な生活に見えてしまいますが、心の中は社会復帰しなければいけない焦りと不安でいっぱいでした。

ゆっくり休養したり、趣味を楽しんだりすることでちょこっとだけエネルギーが補給されて。
また社会復帰への焦りが襲ってきて苦しくなって。
無限ループを繰り返しました。

まだまだ疲れきっていて身体を心を休めたいけど世間はどうやら人生の小休止を取ることさえ赦してくれないらしい。

私は社会復帰のために眩しいカーテンの外の世界へと動き出していくのでした。

次回からは通信高校へ転入するところから始まり、時々過去に遡りつつ社会復帰までの道のりを書いていこうと思います。