りりあちゃんは誰とでも打ち解けることが得意だったので、その繋がりから真希ちゃんという友達ともとても仲良くなりました。
真希ちゃんは前回のブログで少し触れましたが、中学生の時にクラスメイトの前で発表をしようとしたら、声が出なくなってしまったそうです。
その後、ボイトレに通い、声が出せないことを克服したということでした。
ボイトレに通っているだけあって、声が出せないことを克服したどころかとても歌が上手くて、カラオケに行くと太く格好いい圧巻の歌声で場を盛り上げてくれました。
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真希ちゃんも私と同じように個室ブースで勉強をしている子だったので、まだ話したことのない生徒の魅力的な一面に触れる度に、通信高校にはネガティブな面もポジティブな面も含めて、個性の濃い生徒達がいっぱい混ざり合ってるんだなと興味を引かれる生徒ばかりでした。
そんなある日、駅前のデパートに出張販売という形でりりあちゃんの大好きなブランドの服が売られているということで、りりあちゃんと真希ちゃんと私の3人で勉強を早めに切り上げ出掛けることになったのです。
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フリルやレース、ベージュのギンガムチェックが可愛らしいワンピースなど、女の子っぽさや甘さを全面に押し出した可愛い服がたくさん並んでおり、りりあちゃんは目を輝かせながら服を自分に当ててとても幸せそう。
私はちょっと恥ずかしい気持ちで可愛らしい服を手に取るのですが、どうしてもいじめの加害者達に服装を馬鹿にされていたことを思い出してしまうのです。