私は大人しい性格で高校の友達と上手くコミュニケーションが取れないことが目立ったストレスとなり、普通科高校を退学し、高校3年生から通信制の高校へ転入しました。
今日は入学式の日。
私の通っていた通信高校は専門学校の建物の一角を借りていたので、専門学校生と合同での入学式でした。
駐車場では専門学校生達が賑やかに集合写真を撮影していて、私は肩身が狭そうに駐車場の隅っこでぼーっと突っ立っているだけ。
気怠そうに入学祝いの菓子袋を力なくぶら下げながら頭上に咲く満開の桜を見上げ、散り急ぐ花びらを目で追いかけました。
私はこの散っていく花びらと同じ。
頑張ることが、努力することが出来なかった。
当時の私は綺麗な桜を見上げているにも関わらず鬱屈した気持ちでいました。
もちろん通信制の高校は簡単に親が許してくれるものではなく、大変苦労してやっと転入することを許された身です。
両親、特に父は通信高校に通うと言うことは「レールを外れた人生を歩み始めること」に他ならない気持ちだったと思います。
私はだらしないと思われないように、頑張らなくてはと気持ちを奮い立たせました。
これは私が不登校・引きこもりを通して経験したことを書き綴っていくエッセイです。